脳神経内科疾患について

認知症や片頭痛以外にも脳神経系の疾患はたくさん存在します。
当院で診療することが多い疾患を簡単にご紹介します。

パーキンソン病

パーキンソン病

パーキンソン病は脳内の中脳黒質という場所のドパミンが欠乏して、スムーズな運動ができなくなる病気です。中高年以降に多くみられ、社会の高齢化に伴い患者数が増えていく病気です。根本的な治療法がなく、国の指定難病に指定されています。

パーキンソン病の
症状と対応

手足が震える、動作がゆっくりとなる、表情の変化が乏しくなる、前傾姿勢で転びやすくなる、歩行が小刻みになる、などです。治療には症状に合わせて抗パーキンソン病薬を使用します。病状によって、指定難病の手続きを行います。パーキンソン病の診断には専門的な診察および検査が必要です。病状によってはさらに専門施設と連携して診断および治療を行います。

グルタチオン療法
(自費診療)

当院では、認知症やパーキンソン病の患者さま向けにグルタチオン療法を実施しております。この治療によりパーキンソン病の症状緩和が得られることがあります。グルタチオン療法は予約制で、事前の診察が必要です。

脳卒中(脳血管障害)

脳卒中(脳血管障害)

沖縄県内では毎年3,000人近くの方が脳卒中を発症しています。脳卒中は脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血などの種類があり、症状は片側の麻痺が最も多く、軽いものから重いものまで多岐にわたります。
脳卒中は再発しやすい病気で、リハビリ終了後も再発予防のため治療を継続させる必要があります。当院では脳卒中専門施設と連携して、脳卒中患者さまの再発予防対策を行っています。

糖尿病性神経障害

糖尿病性神経障害

糖尿病の三大合併症には糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症とならび糖尿病性神経障害があります。糖尿病性神経障害の代表的な症状は両足のしびれ感と痛みです。血糖コントロールはもちろん、症状の緩和にいくつかの治療薬を用います。

その他の神経疾患

神経疾患は多岐に渡り、ご紹介した病気は全体のほんの一部です。神経疾患の診断や治療は必ずしも容易ではありませんが、診察を通じて、より専門的な検査治療が必要な状態かを判断し、必要に応じて専門施設と連携しています。

漢方治療

「めまい、しびれ、ふらつき感」などに代表される神経症状は多くの方が経験される症状です。そのほとんどは神経系統に異常はなく、何らかの体調の異常が背景に認められます。生活習慣の見直しに加え、体調を整える効果の高い漢方療法を応用することが有効です。

ボツリヌス療法
(ボトックス)

ボツリヌス療法(ボトックス)

当院では眼瞼痙攣、片側性顔面痙攣(まぶたや口元のビクツキなど)の患者さまを対象に、薬物内服治療などと組み合わせて、ボツリヌス療法を実施しております。けいれんをしている顔の筋肉に緊張をやわらげるお薬を注射する治療です。